企業が外国人社員採用前に準備すべき5つのこと
初めて外国人を採用する際は、受け入れる企業側で様々な準備が必要となります。今回は外国人を初めて採用する際に企業が行うとよい準備についてお伝えします。
外国人にも分かりやすい就業規則の作成(改定)
外国人は日本人に比べて働く際の条件を重視する傾向にあります。
それゆえに、入社後に就業規則について「言った」「聞いていない」といったトラブルになるケースも多々あります。
したがって、このようなトラブルを避ける為にも、下記のような外国人に対する配慮が必要になります。
就業規則にルビをふる・分かりやすい日本語表現に変える
業務マニュアル類の整備
口頭で伝わるだろうと思っていませんか?マニュアルは業務を安全かつ正確に行うために大切です。
特に、工場勤務の場合は、安全面からも操作マニュアルの見直しが必要になります。
マニュアルにルビをふる、分かりやすい日本語表現に変える
外国人社員の昇級制度の見直し
外国人は自分がどのように評価されているのかを重要視する傾向にあります。
このため、外国人であることが昇級の妨げにならないよう、昇級制度の見直しをお勧めします。
入社試験や昇進試験に活用も!
日本の文化や商習慣を理解していただくことを目的としており、習熟度に応じて階級が分けられているので、どの程度のビジネス能力を有しているか判別が可能です。
生活相談窓口の設置
外国人は自分の生まれ育った国との違いに不安を感じながら生活しています。そのため、住まい・借金・同居家族・結婚・出産などに関する相談窓口(担当者の専任)を設けることをお勧めします。
また、外国人の採用や育成に関わる担当者は下記のような研修を受講することをお勧めします。
外国人採用企業の人事担当者や採用責任者向け
自社の外国人雇用に対応するための、在留資格や技能実習制度、外国人労働者の雇用等に関する知識を行政書士と社会保険労務士から聞くことができるプログラムです。
日本人社員に対する異文化理解教育
外国人社員が入社後、日本人社員との間でトラブルが起きてしまうことがあります。その原因の一つに、宗教(礼拝や食べ物など)や人種差別問題に関する知識不足があります。
したがって、外国人社員を受け入れるためには日本人社員の異文化理解が必要になります。
外国人社員のOJT担当・日本人現場責任者向け
文化や宗教観の違いから、外国人社員と日本人社員との間に溝が生じてしまうことがあります。外国人社員の背景を理解をすることで、トラブルを未然に防ぐことを目的としたプログラムです。