外国人向けビジネスマナー研修導入企業様インタビュー

株式会社WBH様は日本ビジネスマナー教育株式会社(JBAA)の外国人向けビジネスマナー研修を社内教育に取り入れられた企業様です。継続した外国人社員様の教育を実践されており、その教育を受けている外国人社員の方々が様々な業界でご活躍されています。
このような実績をお持ちの株式会社WBH様に外国人社員教育の秘訣について伺いました。

株式会社WBH 代表取締役李様
株式会社WBH 代表取締役 李様
株式会社WBH 鈴木様
株式会社WBH 教育担当 鈴木様

インタビュー:「外国人社員教育の秘訣とは?」

御社の事業内容を簡単にご説明下さい。

日本にいる外国人の派遣業をしております。 派遣先は主に成田空港や羽田空港の免税店で、インバウンドのお客様を接客する仕事をしています。

現在、何カ国の社員が働いているのか教えて下さい。

現在、私が把握しているのは15カ国になります。

李社長の企業理念をお聞かせ下さい。

私は20年前に日本に留学し大学に入りました。
卒業した時には37名の留学生がいましたが、日本の会社に入っても日本人社員とうまくいかなかったり、採用試験に合格出来なかったりで、私以外はほぼ全員、帰国してしまいました。
日本が大好きで来日した人たちばかりでしたから、戻りたくて戻った人はひとりもいません。
私は大学2年生の時に起業し、国際貿易の仕事をしていたので、就職することもなく日本に残ることができました。
その後、大学を卒業し、外国人の為に自分に何かできないかと考え、2009年に現在の千葉県八千代市で飲食業を始めました。飲食業は、5年間で8店舗まで展開しました。

その後も、外国人の為に何か出来ないかと考え、2019年の2月に株式会社WBHを立ち上げました。
人材派遣を始めたのは、外国人の力になりたいという思いと、日本の企業と外国人のかけはしになりたいとの思いからです。

外国人社員の在留資格を教えて下さい。

9割以上は技人国(技術・人文知識・国際業務)です。
他にも永住、定住の方もいます。

どのような方法で社員を募集、採用されているのかお聞かせ下さい。

企業秘密で詳しいお話は出来ませんが、殆どが口コミです。
日本人ですら就職が厳しい中、日本に5年、6年しか滞在していない外国人が日本人と同じように日本で働くのはとても難しいことです。
ですから、WBHでは、入社したら派遣先で働きながら、日本のルールや社会常識などを学べる仕組みを用意しています。
派遣先も社員の教育に理解頂き、ご協力頂いています。
このような取り組みが外国人の中で口コミとなり、友人が友人を紹介するという流れで、社員が増えています。

社員の採用は外国人に限定されているのですか?

社名のW BH はWorld Brothers Holdings が由来です。 弊社では世界を1 つの家族として見ており、家族愛や絆というところに最も重きを置いています。外国人だけではなく、日本人も多数在籍しています。

外国人社員の優れた点や特徴は何でしょうか?

言語力に優れています。最低でも2 カ国語以上は話せます。日本人と同様に接客できる、プラス外国人観光客対応もできる、 これは大きなメリットだと思います。 それと、日本にいる外国人は、日本という国や日本の文化、日本人が大好きです。 日本愛は、日本人以上と言っても過言ではないと思います。

JBAAのカリキュラム昇級試験に採用されるというお話を伺っていますが、JBAAのカリキュラムを活用頂くことになった経緯や理由をお聞かせ下さい。

最初に申し上げましたが、外国人が日本の社会に出ると大きなギャップを感じます。
そこを改善する方法はないかと思っていた時に、御協会の中村先生(理事)にお会いし、協会のホームページを調べさせて頂き、ここは外国人の教育に真剣に取り組んでいる団体だと分かり、カリキュラムを使わせて頂くことになりました。

派遣先で外国人社員のトラブルはありませんか?

学生さん(留学生)や永住されている方による小さなトラブルはありますが、発生率は全体の1%未満で極めて少ない数字になっています。

御社の社員教育についてお聞かせ下さい。

弊社では、3ヵ月に1回、日本語や日本のビジネスマナー教育を行っています。
3ヵ月に1回の研修に参加してもらったら、昼食を提供し、交通費と給料を支給しています。
研修に出られない社員は、オンラインで授業を受けることもできます。
勿論、その時間は給料が支給されます。

3ヵ月に1回だと、とても短いスパンに感じますが、社員教育を行う必要性は感じていますか?

はい。3ヵ月に1回でも少ないと感じています。
皆さん、外国人ですから、日本語で教育しても1回では十分に理解できないことがあります。
本来であれば毎週でも行いたいところです。
教育は3ヵ月に1回ですが、その間に日本語スピーチコンテストも行っています。

教育業務を専門に行っているスタッフは何人ですか?

キャリアアップ教育課という専門の部署を設けており、現在2名が教育業務に当たっています。
社員数に応じて、この部署の社員を増やしていく予定です。

外国人社員のモチベーションUPのために工夫されていることがあれば教えて下さい。

モチベーションは上げてはいけないと考えています。人それぞれですから。
モチベーションではありませんが、会社の仕組みとして、1ヵ月に1回、派遣先を訪問し、現場の責任者の方から社員の評価や改善点を伺っています。
「外国人なのだからもう少し単価を安くしてくれませんか?」と言ってくるお客様もいますが、外国人だからいって能力が低い訳ではなく、2カ国語以上は話せますし、日本人と同じように仕事ができますので、そういったお話は全てお断りしています。
外国人に、よりよい環境で働いてもらい、売上を増やし、社員を増やし、外国人社員が日本の社会に貢献することで、平和で平等な社会になっていくと信じております。

JBAAに対するご要望があれば仰って下さい。

弊社では3ヵ月に1回、社員教育を行っていますが、その際の研修メニューなどをご提案頂けるとありがたいです。
それと、御協会のテキストは、ロールプレイングに向いている内容とロールプレイングでなくてもよい内容が載っているので、アイコンなどで示してもらえると講師として教えやすいと感じています。

最後に、今後の展望についてお聞かせ下さい。

現在成田空港と羽田空港に2 55 名の社員を派遣していますが、来年は関西空港にも支店開設したいと思っています。

将来、日本にいる約300万人の外国人たちの後ろ楯になる会社になりたいです。

外国人採用において教育は重要

株式会社WBH様のように、外国人社員を多数雇用している企業様の場合、ビジネスマナーの教育を現場に任せておくよりは外国人社員向けの研修を行った方がより効果的に教育を施すことができます。外国人社員に共通の意識を持ってもらい、文化・背景に関わりなく日本のビジネスマナーについて知ってもらうことで、社内外でのトラブルを未然に防ぐことができるのです。

外国人新入社員実務能力研修

外国人社員向け定着率UP・早期戦力化研修

在留資格・日本での就業期間別で多様な研修をご用意しております。外国籍社員専門教育機関だからこその研修をお届けします。

これから外国人の雇用をお考えの企業様は教育への投資についてご参考になさってください。
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